Microchip LiberoのデフォルトシミュレータとしてActive-HDLを起動

はじめてに

このドキュメントでは、Microchip LiberoからActive-HDLを起動し、合成前、合成後、レイアウト後のシミュレーションを実行する方法について説明します。このアプリケーションノートはActive-HDL 13.0、およびLibero 2021.3で検証されています。

Active-HDLへのMicrochipライブラリのインストール

シミュレーションを正常に実行するためには、VHDLまたはVerilogのいずれかかのデザインに応じて、MicrochipライブラリをActive-HDLにインストールする必要があります。Active-HDLに現在インストールされているライブラリは、e Library Managerツールで確認することができます。Library ManagerはメニューのView | Library Managerからアクセスできます。プリコンパイルされたMicrochipのライブラリは、複数の方法でインストールすることができます:

  1. Active-HDL DVDを使用してソフトウェアをインストールする場合、インストール中にMicrochipライブラリを選択しインストールするオプションが表示されます。

  2. Active-HDLをダウンロードするためのウェブリンクを受け取った場合、同じページにMicrochipライブラリをダウンロードするためのリンクがあります。

  3. コンパイル済みのActive-HDLのライブラリはMicrochipから入手できます。

  4. いつでもアップデートセンターにアクセスして、サポートポータルで最新のMicrochipライブラリをダウンロードできます。

LiberoデザインフローでRiviera-PROをシミュレータとして設定する

Microchip Liberoプロジェクトを開くと、図1に示すようにProfileウィンドウ (Projectメニュー | Tool Profiles…) でMicrochip Liberoプロジェクトのオプションを設定することができます。

図 1

Tool ProfilesウィンドウでSimulationを選択し、プラス(+)記号をクリックします。デフォルトシミュレータをActive-HDLに置き換えるには、NameフィールドにActive-HDLと入力し、Tool integrationとしてActive-HDLを選択してから、BrowseボタンをクリックしてActive-HDLの実行ファイルの
場所を指定してください。Active-HDLのインストールフォルダを参照し、\BINサブフォルダに移動してavhdl.exeファイルを選択してください。OKをクリックします。図 2 はこれを示しています。

図 2

Active-HDLがデフォルトのHDLシミュレータとして選択されたTool Profilesに表示されます。図3を参照してください。

図 3

Liberoプロジェクト設定の構成

シミュレーションを実行する前に、必要なすべてのHDLソースを使用してLiberoプロジェクトを準備し、適切なスティミュラスを指定する必要があります。すべてのHDLソースファイルをLiberoプロジェクトに含まれた後、Project | Project Settings... の順で移動して、下記に示すようにSimulationの下にあるDO Fileオプションをクリックすることは重要になります。

図 4

liberoツールは、自動生成されたスクリプト(DOファイル)を使用してActive-HDLシミュレーションを起動できます。そうすることを選択した場合は、以下の値を適切に設定していることを確認してください:

  • シミュレーションランタイム

  • テストベンチモジュール名

  • テストベンチのトップレベルのインスタンス名

シミュレーションライブラリ設定の構成

デザインでMicrochip デバイスライブラリのコンポーネントを使用している場合は、使用するライブラリの正しいパスを設定する必要があります。これは、タイミング(ポストレイアウト)シミュレーションを実行する場合に特に重要です。

Projectメニュー | Project Settings.... で移動して、Simulation Librariesでターゲットデバイスを選択します。

  1. ライブラリパスをActive-HDLでプリコンパイルされたライブラリの場所に設定します。例えば:C:/Aldec/Active-HDLxx.x/vlib/microsemi/soc/smartfusion2/smartfusion2.

これで、Active-HDLでシミュレーションを実行する準備が整いました。

LiberoからActive-HDLを起動

Libero IDEからActive-HDLを起動するには、以下に示すようにシミュレーションのレベルをダブルクリックするだけです。

図 5

Active-HDLが起動します。コンパイルとシミュレーションのメッセージがコンソールウィンドウに表示されます。波形ウインドウが自動的に開き、下図のように信号がトレースされます。

図 6

シミュレーション制御ボタン((Run, Run Until, Run ForおよびActive-HDL Restart Simulation) を使用してシミュレーションを制御できることに注意してください。 たとえば、Restart Simulationをクリックすると、Active-HDLを終了せずにシミュレーションを再開できます。 シミュレーションコントロールボタンは、波形ウィンドウの上部にあります。

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