Qsys で作成されたシステムの機能シミュレーションをActive-HDLで実行する方法

概要

本ドキュメントでは、Active-HDL でAltera Qsysデザインの機能シミュレーションを実行するために必要な手順について説明します。 Qsys チュートリアル・サンプルデザインを使って、フローを紹介します。

要求事項と制限事項

本アプリケーションノートでは、以下の条件を前提としています。

  1. 次のソフトウェアがインストールされ、ライセンスを取得していることを確認してください。

    • Altera Quartus® II バージョン14.1以降、およびAltera の必要な全デバイス

    • Active-HDL 10.1 以降

  2. 本アプリケーションノートで使用するQsys チュートリアル・サンプルデザイン(tt_qsys_design.zip)をダウンロードします。

     Qsys チュートリアル・サンプルデザイン は、ウェブサイトからダウンロード可能です。

  3. Qsys システム・デザイン チュートリアルの第5章の指示に従い、rivierapro_setup.tcl スクリプトを生成します。

QSYS デザインシミュレーションの実行

  1. Qsysの中でシミュレーションモデルを生成するとrivierapro_setup.tcl スクリプトが tt_qsys_design/simulation_tutorial/ pattern_generator/testbench/ pattern_generator_tb/simulation/aldec フォルダに生成されます。

    図 1. rivierapro_setup.tcl script

  2. Active-HDL を起動し、rivierapro_setup.tcl script スクリプトが生成されたフォルダに移動します。コンソールから次のコマンドを実行します。

    cd /tt_qsys_design/simulation_tutorial/pattern_generator/testbench/pattern_generator_tb/simulation/aldec
    

    ここでは、tt_qsys_design_zip アーカイブを展開したフォルダを指します。

  3. rivierapro_setup.tcl スクリプトを開きます。コンソールから次のコマンドを実行します。

    open -do rivierapro_setup.tcl
    

    このスクリプトでは、必要な全ての環境変数の設定やAltera ライブラリのコンパイル、デザインファイルのコンパイル、シミュレーションの初期化を行います。スクリプトはそのまま実行することができます。必要に応じて、任意にコマンドを変更することも可能です。

    次のテーブル1 スクリプトで使用するエイリアスコマンドについて説明です これらはrivierapro_setup.tcl スクリプトで定義されているエイリアスコマンドです。

    テーブル 1-コマンドエイリアス

    dev_com

    デバイスライブラリファイルのコンパイル

    com

    デザインファイルのコンパイル

    elab

    トップレベルデザインのエラボレーション (スクリプトでは、TOP_LEVEL_NAME 変数でトップレベルデザインを定義)

    elab_debug

    最適化無効でのトップレベルデザインのエラボレーション (-dbg -o2 オプションを使用)

    ld

    全てのデザインファイルのコンパイルとトップレベルデザインのエラボレーション

    ld_debug

    全てのデザインファイルのコンパイルと最適化無効でのトップレベルデザインのエラボレーション (-dbg -o2 オプションを使用)

  4. 下記のように35行目を修正し、スクリプトを保存します。

    set QSYS_SIMDIR "../../.."
    
  5. スクリプトを実行します。コンソールから下記コマンドを実行します。

    do rivierapro_setup.tcl
    

    スクリプトが実行されると新しいデザインが作成されアクティブデザインになります。

    図 2. Active-HDL における新デザイン

  6. コンソールからdev_com コマンドを実行します。

    参考: Altera ライブラリをインストールしている場合は、本ステップをスキップできます。

    下記ライブラリがコンパイルされます。

    • altera_ver

    • lpm_ver

    • sgate_ver

    • altera_mf_ver

    • altera_lnsim_ver

    • cycloneiii_ver

  7. コンソールからcom コマンドを実行すると、デザインソースファイルがコンパイルされます。

  8. コンソールからelab コマンドを実行すると、シミュレーションの初期化がされます。

  9. コンソールからrun 40us コマンドを実行し、シミュレーションを行います。

まとめ

Altera Qsys デザインは、Active-HDL で正常にシミュレーションすることができます。Altera Qsys でシステムを作成する方法についての詳細情報、以下のリンクを参照してください。

http://www.altera.com/literature/hb/qts/qsys_intro.pdf?GSA_pos=1&WT.oss_r=1&WT.oss=qsys

Active-HDL でQsys デザインのシミュレーションが正常に実行できない場合は、カスタマポータルを使用してアルデックサポートに連絡してください。

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