ALINT-PROのインストールとライセンスの設定

概要

ALINT-PRO は、RTL と SDC ソースファイルに基づいてエンジニアがスタティック解析を実行し、設計の初期段階でデザインの重大な問題を見つけ出すのを助けるために開発された、デザイン検証ソリューションです。

本アプリケーションノートでは、ALINT-PRO のインストールパッケージやインストール手順の概要を 説明します。またライセンスの入手方法、GUIやコマンドラインモードで ALINT-PRO をインストールする方法を説明します。

インストールパッケージ

ALINT-PRO は WindowsLinux OS の 32-bit / 64-bit でお使いいただけます。インストールパッケージは ALINT-PRO本体と各ルールプラグインに分けて提供しています。 

メインインストーラ:

  • VHDL、Verilog および SystemVerilog デザインの入力用フレームワーク

  • ツールの設定や検証処理の管理、様々なフォームで結果を確認するための  GUI、コンソールおよびバッチモード環境

  • ALDEC_BASIC ルール
    VHDL と Verilog のスタイルチェックや簡単なコーディングミスをチェックするルール
    例: 不完全なセンシティビティリスト、未使用の信号やドライブされていない信号、空のブロックなど

  • ALINT_RESTRICTIONS ルール
    言語に依存しないルールで、デザインの重大な問題を事前に回避するためのルール

ルールプラグイン:

  • ALDEC_CDC - 言語に依存しないルールプラグインで、複雑なマルチクロックデザインにおける、クロックドメインの解析やメタスタビリティの問題解析に特化したルールチェック

  • ALDEC_PREMIUM - VHDL と Verilog/SystemVerilog の両言語用ルールプラグインで、シミュレーション、論理合成、配置配線、スタティックタイミング解析、およびその他 ASIC/FPGAの標準的な後工程に関するルールチェック

  • DO254_VHDL、DO254_VLOG - DO-254 規定に準拠したデザインの改善を目的としたルールプラグインで、VHDL と Verilog/SystemVerilogのコーディングスタイル、デザインレビュー、および安全な論理合成のガイドライン関連のルールチェック

  • STARC_VHDL、STARC_VLOG - STARC RTL設計スタイルガイドの包括的なルールプラグインで、VHDL と Verilog/SystemVerilog 個別で提供。ネーミングルールや論理合成の可能性からデザインの最適化、クロックドメインクロッシングおよびテスタビリティに及ぶ広範な設計の問題に有効なルールチェック

全てのインストールパッケージを共通のディレクトリに置くと、メインインストーラがルールプラグインを自動で探してインストールします。 後からルールプラグインのインストーラを個別に起動して、インストール済みのALINT-PROに追加することも可能です。

Windows

ALINT-PRO インストールパッケージは、メインインストーラファイル (ALINT-PRO-バージョン.exe) とルールプラグイン用インストーラファイル (ALINT-PRO-バージョン-ルールプラグイン名.exe).で構成されます。64-bit 版にはファイル名に -x64 が含まれます。

Linux

Linux 用 ALINT-PRO インストールパッケージ

  • メインインストーラファイル (ALINT-PRO-バージョン.run)

  • ルールプラグイン用インストーラファイル (ALINT-PRO-バージョン-ルールプラグイン名.run

64-bit 版にはファイル名に -x64 が含まれます。

メインインストーラとインストールモード

Windows

インストールを開始するには、メインインストーラとルールプラグイン用インストーラファイルが置かれたディレクトリに移動します。

ALINT-PRO-バージョン.exe をダブルクリックし、インストーラウィザードの指示に従ってください。

License Agreement を読み Next ボタンをクリックして、内容を承認してください。

デフォルトのインストールパスを使用しない場合は、新しいパスを指定してください。

必要なインストールタイプを決めて、次にどれかのモードを選択します。

  • Minimal: ALINT-PRO アプリケーションのみで、help ファイルやサンプルプロジェクト、ベンダライブラリ、ルールプラグインはインストールしません。

  • Standard (default): ALINT-PRO アプリケーションに加え一般的に使用するベンダライブラリと、help ファイルやサンプルプロジェクト、ルールプラグインなどのオプションコンポーネントをインストールします。

  • Full: ALINT-PRO アプリケーションと全てのオプションコンポーネント (help ファイル、サンプルプロジェクト、ベンダライブラリおよびルールプラグイン)をインストールします。

  • Custom: ALINT-PRO アプリケーションとオプションコンポーネントユーザが選択して手動でインストールします。本モードでは ALINT-PROとファイルタイプを関連付けることも可能です。

図 1 Custom インストールモードの Select Components ページ

インストールを開始します。インストールが完了したら、Close ボタンをクリックしてセットアップを終了します。

Linux

./ALINT-PRO-バージョン.run ファイルの実行後、インストールウィザードによりインストールの指示が表示されます。

"permission denied" メッセージが表示される場合は、次のコマンドを使用します。

chmod u+x ALINT-PRO-バージョン.run

または

chmod u+x * 

ルールプラグインも同様にインストールします。

デフォルトのインストール先ディレクトリは、ユーザのホームディレクトリの Aldec/ALINT-PRO-バージョン
ユーザがルート権限を持っている場合は /usr/local/Aldec/ALINT-PRO-バージョン

上記のインストールモードのどれかを選択して、インストールを始めてください。

テキストモードインストール

テキストモードでインストールを開始するには、WindowLinux のどちらでも --mode text オプションを使用します。

./ALINT-PRO-バージョン.run --mode text

注意: テキストモードは完全にインタラクティブで、GUI インストーラが提供する全オプションを含んでいます。minimal か standard、full のいずれかのインストールを実行するのに適しています。custom インストールは各処理段階でユーザ指定が必要になるので不適切です。

インストールプログラムに渡される一連のコマンドラインオプションを使って、コンソールにてALINT-PROの必要な構成を指定することが可能です。コマンドラインオプションの詳細は --help で参照してください。

ルールプラグインのインストール

ALINT-PRO インストールパッケージがルールプラグインを含んでいる場合は、メインインストーラにより全てのプラグインが自動でインストールされます。 カスタムインストールにより必要なものだけをインストールすることができます。

自動インストールを有効にするには、ルールプラグイン用インストーラをメインインストールファイルと同じディレクトリに置いてください。

ルールプラグインをメインインストーラとは別にインストールするには、ALINT-PRO がすでにインストールされていることを確認してから、ルールプラグインを1つ1つインストールしてください。

追加コンポーネントのインストール

初回のインストール時にライブラリなどのコンポーネントをスキップした場合、既存の ALINT-PRO に後から追加することができます。メインインストーラを起動し、既存のインストールディレクトリパスを指定します。次のページで足りないコンポーネントを選択し、Nextをクリックしてインストールを確認します。

サイレントモードでのインストール

Windows:

ALINT-PRO はサイレントモードでインストールが可能です。サイレントには --mode unattended を使用します。

ALINT-PRO-バージョン.exe --mode unattended

--prefix を使ってデフォルトとは異なるインストールディレクトリを指定します。

ALINT-PRO-バージョン.exe --mode unattended --prefix C:\Users\example_user\alint-pro

標準インストールタイプがサイレントモードのデフォルトですが、引数を使って一連のオプションコンポーネントのカスタマイズが可能です。

--enable-components (コンポーネントのインストールが必要な場合)

--disable-components (コンポーネントをインストールから除外する場合)

次のコマンドラインでは、2つのライブラリを一緒にインストールします。

./ALINT-PRO-バージョン.run --mode unattended --enable-components apa,apa_ver

--enable-components は、インストール済みの ALINT-PROにコンポーネントを追加する場合にも使用可能です。

次の例は、ドキュメントとサンプルデザインを除外して標準インストールを実行します。

ALINT-PRO-バージョン.run --mode unattended --disable-components docs,examples

Linux:

同様に --mode unattended を使って、ALINT-PRO のサイレントモードインストールを実行します。

ALINT-PRO-バージョン.run --mode unattended

ライセンス

ALINT-PRO は評価版または製品版ライセンスで起動します。ライセンスリクエストはこちら https://www.aldec.com/jp/downloads/license_request からお願いします。

評価ライセンスは製品版と同じように動作しますが、試用期間は1ヶ月になります。

ALINT-PRO はフローティングライセンスで、ライセンスサーバーでライセンスを共有し、複数のマシンから起動することができます。OSには依存せず Windows でも Linux でも動作します。1本のライセンスでは同時には1つの ALINT-PROしか実行できません。同時に複数のユーザが同時に起動するには、ライセンスの追加が必要になります。

フローティングライセンスのインストールは、次の手順で行ってください。

  1. ネットワークライセンスマネージャをインストールし、ライセンスサーバーを設定します。

    詳細はこちらをご参照ください。 Floating License Installation on Windows または Floating License Installation on Linux/Unix.

  2. ライセンス起動用の環境変数を設定します。

    ライセンスサーバーを次の環境変数を使って指定します。

    • ALDEC_LICENSE_FILE

    • LM_LICENSE_FILE

    ALINT-PRO はまず ALDEC_LICENSE_FILE 変数をチェックします。ALDEC_LICENSE_FILE 変数が設定されていない場合、ALINT-PRO は LM_LICENSE_FILE 変数をチェックします。

    変数は次のように設定します。

    ALDEC_LICENSE_FILE=27009@ホスト名
    

    ここで

    • 27009 はライセンスサーバーマネージャの TCP/IP ポート暗号です。(ライセンス発行時に 27009 をデフォルトで使用しています)

    • ホスト名はサーバーマシンの名前です。IP アドレスで設定することも可能です。

    下記は IPアドレスが 10.0.0.2の場合の設定例です。

    ALDEC_LICENSE_FILE=27009@10.0.0.2
  3. クライアントマシンでお環境変数の設定
    サーバーと同様に、ALINT-PROを起動するクライアントマシンでも、ライセンス起動用の環境変数を設定します。

ライセンス診断

ネットワークライセンス関連の問題は、ライセンスユーティリティを使って診断します。ライセンスに関する次の情報が通知されます。

  • ライセンス機能一覧

  • ライセンス番号

  • 環境変数

  • 診断ログ

ユーティリティを起動するには

  • Help メニューから License Diagnostics を選択します。

  • またはインストールディレクトリ/bin/licensediagnose を実行します。

  • ALINT-PRO を GUI かコマンドラインモードで起動した場合、ライセンスの設定が間違っていると license diagnostics が自動で立ち上がります。

ALINT-PROの起動

正常にインストールが終了したら、ALINT-PRO を GUI またはコマンドラインモードで起動します。

Windows

GUIの起動は、次のいずれかの方法で行います。

  • インストール時に指定したディレクトリから runalintpro.bat ファイルをダブルクリックします。

  • デスクトップで ALINT-PRO アイコンをダブルクリックします。

  • START メニューから ALINT-PRO を選択します。

Help | Rule Plug-ins | 各ルールプラグイン名 を選択すると、インストールされているルールプラグインの詳細情報を確認することができます。

コマンドラインモードではインタラクティブまたは非インタラクティブで実行可能です。インタラクティブに実行するには次のいづれかの方法で行います。

  • ALINT-PRO インストールディレクトリにて runalintprocon.bat ファイルをダブルクリックします。

  • デスクトップで ALINT-PRO Console アイコンをダブルクリックします。

  • コマンドプロンプトから runalintprocon を実行します。

非インタラクティブにコマンドラインモードを起動するには、-batch オプションを付加します。

例:

runalintprocon -batch -do runme.do

ここで -do オプションは、マクロファイル runme.do を指定しています。

Linux

ALINT-PRO を GUIモードで起動するには、ALINT-PRO インストールディレクトリで runalintpro ファイルを実行します。同じディレクトリでrunalintprocon を実行すると、コンソールモードで立ち上がります。 

まとめ

本アプリケーションノートでは、ALINT-PRO のインストールに関する情報を提供しています。ALINT-PRO の機能や操作方法につきましては、製品ページをご参照ください。 ALINT-PRO product page

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