« Prev | Next » Riviera-PROとALINTのプロジェクトタスク連携 はじめに Riviera-PROとALINTのタスクウィンドウは、デザインで完了すべきタスクを管理するためのものです。タスクの中には、プロジェクトとしては後回しにしたいものもあります。また、チームを組んだエンジニアがそれぞれ同じデザインの違う部分を担当しているような環境では、エンジニア同士でタスクを調整するのが困難な場合があります。さらに、チーム内でのデザインをあるツールで行っていて、チームリーダーがコードレビューやデザインルールチェックを別のツールで実施している場合、調整はますます難しくなります。リーダーはコードの変更をコード内のコメントで指示したり、手書きでコードの直すべき場所を示したりしなければなりません。大規模なデザインでは、コメントを見つけて問題を修正するのも容易ではありません。 このアプリケーションノートは、Riviera-PROとALINTの間でタスクを管理する方法について解説します。タスクの仕組みについて理解したい場合は、次のアプリケーションノートをご参照ください。http://www.aldec.com/en/support/resources/documentation/articles/1517 ALINTでタスクを定義 通常のチーム環境では、エンジニアは主にRiviera-PROをデザインエントリとシミュレーションのツールとして使います。デザインがコードレビューとデザインルールチェックの必要な段階に入ったら、チームリーダーやコードレビュー担当者はRiviera-PROのと同じワークスペースファイルをALINTで開きます。 注: ワークスペースファイル・デザインファイルをツールで開くと、そのファイルはロックされます。複数人で同じワークスペースファイル・デザインファイルを扱う必要がある場合は、そのファイルのコピーを作成する必要があります。 ALINTを開くと、デザインにリント操作を適用できます。リント操作が完了したら、違反ビューワで違反を見ることができます。違反をレビューしながら、その場でそれを修正したり、後で修正できるようにしたり、新しいタスクを作ってチームの誰かに修正を依頼したりすることができます。 新しいタスクの作成方法 違反を右クリックしてAdd Taskオプションを選択することで、その違反に対して新しいタスクをすぐに追加できます。 図1 違反に対して新しいタスクを作成 Add Taskオプションをクリックすると、次のポップアップウィンドウが開きます。 図2 タスクの追加 ポップアップウィンドウで、作成するタスクの種類を選びます。 Add-toオプションでは、ソースファイル内部にタグでタスクを設定するか、タスクウィンドウのグローバルタスクとして作成するかを選べます。 Tagオプションでは、タスクに付属させたいタグの種類を選択できます。 タスクについての説明を記述することもできます。チームメンバー名で、タスクを担当するのは誰か指名することもできます。 作成されたタスクは、タスクウィンドウに表示されるようになります。 図3 タスクウィンドウ その他のタスク追加方法 違反をダブルクリックして、対応するHDLファイルを開きます。タスクタグを手動で設定して新しいタスクを追加できます。 View | Tasks メニューでタスクウィンドウを開き、グローバルタスクを追加できます。 作成したタスクは、すべてALINTやRiviera-PROのタスクウィンドウで閲覧できます。 Riviera-PROでタスクを閲覧する ALINTでタスクを作成したら、Riviera-PROで同じワークスペースファイルを開き、タスクウィンドウで全部確認することができます。タスクを作成した時にチームメンバー名を指定した場合は、そのメンバーはそのタスクに集中して対応できます (図3参照)。 注: ワークスペースファイル・デザインファイルはRiviera-PROとALINTで同時に開かないようにしてください。デザインルールチェックを行う間はRiviera-PROを閉じ、リント作業が修了したら変更を保存し、ALINTを閉じてからRiviera-PROを開くようにしてください。前述の通り、ワークスペースファイル・デザインファイルはいつでもコピーを作成できますので、同時に開く場合はコピーを使用します。ただし、ALINTでタスクを作成したら、ワークスペースファイル・デザインファイルのすべてのコピーをアップデートするようにしてください。 Previous article Next article