Xilinx VIVADOからRiviera-PROをデフォルトシミュレータとして起動する方法

概要

本アプリケーションノートでは、Xilinx Vivado™からRiviera-PROを起動して、ビヘイビアとタイミングシミュレーションを実行する方法を説明します。本ドキュメントでの動作はRiviera-PRO 2015.02とXilinx Vivado 2015.1で確認を行っています。この統合により、ユーザはVHDL, Verilog, 混在言語およびSystemVerilog (Design) のシミュレーション実行のデフォルトシミュレータとしてRiviera-PROを使用することが可能です。

Riviera-PROにXilinxライブラリのインストール

正常にシミュレーションを実行するには、デザインに関連するXilinx VIVADOバージョンのVHDL、Verilog または両方のシミュレーションライブラリをRiviera-PROにインストールする必要があります。現在インストールされているライブラリの確認は、Librariesウィンドウで確認できます。このツールは、ViewメニューのDesign Management Windowsカテゴリで利用可能なLibrariesオプションを選択することによってアクセスすることが可能です。ライブラリは使用するRiviera-PROのバージョン用にコンパイルされている必要があります。

ライブラリを入手するいくつかの方法:

  1. Vivadoのcompile_simlibコマンドを使用して、ソースからXilinxライブラリをコンパイルすることが可能です。詳細については、Xilinx™ Vivado シミュレーションライブラリをRiviera-PRO 用にコンパイルを参照してください。

    プリコンパイルされたライブラリをインストールすることも可能です。

  2. Riviera-PROのダウンロードリンクを受信している場合、同じページにXilinxライブラリをダウンロードするリンクがあります。

  3. いつでも最新のザイリンクスライブラリをダウンロード可能なアップデートセンターに訪問することが可能です。http://www.aldec.com/jp/downloads

  4. 上記のリンクでXilinxのバージョンに一致するライブラリが見つからない場合は、Support Portalで使用しているXilinx、Riviera-PROのバージョン番号を含むサポートケースを作成しリクエストしてください

VivadoからRiviera-PROを起動するための手順

  1. %PATH%環境変数にパスを追加します。正しく%PATH%変数を設定出来ているかの確認には、Windowsはコマンドプロンプト開き"path"をタイプ後にENTER キーを押します。Riviera-PROインストールディレクトリへのパスは、コマンド出力で存在しているか確認してください。

    注意: Vivado がすでに起動している状態でパスを設定した場合、Vivado 内部で新しいPATH 変数を有効にするためにVivado を再起動する必要があります。

  2. Vivado環境で、ToolsメニューからXilinx Tcl Storeオプションを選択し、Installedタブに切り替え、Riviera-PROシミュレータプラグインがインストールされていることを確認します。まだインストールしていない場合には、Allタブに切り替えてRiviera-PROプラグインのInstallボタンをクリックします。

  3. Xilinx VIVADO プロジェクトマネージャにて、プロジェクトを作成または開きます。

  4. Flow Navigator から、Simulation Settings アイテムをクリックします。

  5. Project Settings ウィンドウのSimulation カテゴリで、Target SimulatorRiviera-PRO Simulator に変更します。

  6. Compilationタブ内で、Verilog とVHDLのコンパイラオプションの設定が可能です。

    注意: VHDLファイルのコンパイル時にLRMの厳格なチェックを緩和する必要がある場合には、riviera.compile.vhdl_relaxチェックボックスにチェックを入れます。

  7. Elaboration とSimulation タブでは、シミュレーションに関する引数などを設定することができます。たとえば、全ての信号をシミュレーションデータベースに保存したり、信号へアクセス権限を与えたり、シミュレーション時間などが設定可能です。

  8. すべての必要なオプションの設定が完了したらApplyOK をクリックします。

    注意: シミュレーション作業中にRiviera-PROのバージョンが更新された場合、Aldec 社シミュレータの以前のバージョンで作成されたファイルを削除するために、Project Settings ウィンドウのSimulation カテゴリでClean Up Simulatiオプションを使用する必要があります。

  9. Flow manager パネルからRun Simulation アイテムをクリックし、実行したいシミュレーションのタイプを選択します。

  10. これで、Riviera-PRO は起動します。Vivado は上記手順で指定した設定に基づいて、コンパイルとシミュレーション用のDO マクロスクリプトを生成します。

  11. Riviera-PRO は、自動生成されたDO マクロで実行を開始し、シミュレーション結果を表示するために波形ウィンドウを起動します。



Printed version of site: www.aldec.com/jp/support/resources/documentation/articles/1525