アルデック、最大サイズのXilinx UltraScaleデバイスを搭載した最新のFPGAシミュレーション・アクセラレーション、エミュレーション、プロトタイピングのソリューション「HES」をSemIsrael 2016に初展示

Date: 2016/11/10Type: Release

Airport City, Israel – 2016年11月10日 – システムおよびASICデザインのHDL混合言語シミュレーションとハードウェア・アシステッド・ベリフィケーションのパイオニアである Aldec, Inc. (以下「アルデック」)は、HES-7™ と内製カスタム・プロトタイピングボードで利用できるエミュレーションおよびシミュレーションアクセラレーション・ソフトウェアパッケージ HES-DVM™ の最新バージョンを SemIsrael Expo で発表します。

HES7アルデックの代理店であるAdvanced Semiconductor Technology (AST) が、2016年11月15日にAirport Cityで開かれる展示会のブース内でこの新ソリューションをデモンストレーションします。

最新のHES-DVMには Xilinx® UltraScale™ FPGA のセットアップ・フローが用意されています。またXCVU440デバイスを1枚のPCBに3個搭載した新型のHESボード、HES7XUS1320BPXもサポートします。およそ7,900万ASICゲートの容量を持ち、中規模SoCデザインのエミュレーションやプロトタイピングに最適なソリューションです。さらに大きなデザインについては、バックプレーンに最多で4枚までボードを接続して、3億1,600万ASICゲートを収容できるシステムを構築することもできます。

HES-DVMなら、同じプロトタイピングボードをシミュレーション・アクセラレーションや Virtual Model を用いたコ・エミュレーションにも活用できます。シミュレータや仮想プラットフォームへの接続はAccelleraのトランザクションレベル・インタフェースの規格SCE-MIに準拠して構築されています。今回のHES-DVMではSV-Connectのサポートも追加されました。これはSCE-MI 2.3の最新リビジョンで採用されたもので、関数ベースのトランザクタをSystemVerilogやUVMで書かれたテストベンチに統合しやすくするものです。SV-Connectを使えば、C言語のDPI-C関数のソースコードが自動生成されるので、時間の節約になるとともに検証作業の効率化にもつながります。

アルデックのハードウェア検証製品マネージャ Krzysztof Szczur のコメント:

「大規模で複雑なSoC/ASICデザインを検証する場合、時として要求がぶつかり合うことがあります。ソフトウェアエンジニアが要望するのは高いクロック周波数で動作するデザインのプロトタイプですが、ハードウェア設計者はデバッグプローブと制御性の高さをどこまでも求めます。そのためデザインハウスでは、ソフトウェア開発者にはFPGAプロトタイピング、ハードウェア検証エンジニアには大型のエミュレータ、というように色々なプラットフォームをキープしています。その結果余分なハードウェアを持つことになりますが、この余剰を解消できるのはアルデックのHES-DVMだけです。顧客からのフィードバックから、弊社はSoCプロジェクト内の全チームの要望に応えられるように、エミュレーションとプロトタイピングのクロック・ドメインを1個のデザインにインプリメントできるようにする機能を追加しました。」

SoC_AXI_Transactorこの最新リリースのHES-DVMでは、FPGAにインプリメントされたデザインに、依存関係を持たない非同期クロックを接続することができるようになりました。この機能は、総合的なデバッグ機能を持つエミュレーションと、クロック比を飛躍的に高めるプロトタイピングを調和させて共存させる大きな一歩となりました。

 

販売について

HES-DVM 2016.10 は現在販売中です。評価については、アルデック・ジャパン株式会社までお問い合わせください。

 

HES-DVMについて

HES-DVM™はSoC/ASIC開発用の全自動かつスケーラブルなハイブリッド検証環境です。SCE-MIやTLMのような最新の協調エミュレーション規格に準拠し、最新鋭のFPGAテクノロジを採用しています。ハードウェアとソフトウェアそれぞれの設計チームはデザインのハードウェア・プロトタイプがすぐに手に入ります。HES-DVMはシミュレーション・アクセラレーション、エミュレーション、ハイブリッド・バーチャルプロトタイプ、協調エミュレーション、インサーキット・エミュレーション、およびMHzレベルのソフトウェア検証などの業務で、世界中で使われています。詳しくは、アルデックのハードウェア・エミュレーション・ソリューションのページをご覧ください。

アルデックについて

米国ネバダ州ヘンダーソンに本社を置くアルデックは、エレクトロニクス・デザイン検証のインダストリ・リーダです。RTL設計、RTLシミュレータ、ハードウエア・アシステッド・ベリフィケーション、SoC/ASICプロトタイピング、デザインルールチェック、CDC検証、IPコア、組込、要求ライフサイクル管理、DO-254機能検証および軍事/航空宇宙向けソリューションといったパテントを取得したテクノロジを提供しています。www.aldec.com

 


AldecはAldec, Inc.の登録商標です。その他の商標および登録商標は各所有者の財産です。

Media Contact: アルデック・ジャパン株式会社
宮島 健
03-5312-1791
sales-jp@aldec.com
www.aldec.com


Printed version of site: www.aldec.com/jp/company/news/2016-11-10/315