アルデック、プロットウィンドウをリリース – 従来の波形ベースのHDLデバッギングの能率を改善

Henderson, NV – 2013年3月11日 – Aldec, Inc. (以下アルデック) は、先進的な混合言語検証プラットフォームの最新バージョン、Riviera-PRO™ 2013.02のリリースを発表しました。このリリースは、シミュレーション結果をより的確に表示して検証全体の効率を高めるビジュアル・デバッギングツールなど、数多くの点で機能が強化されています。Riviera-PRO 2013.02のサポートするプロットウィンドウでは、4種類のプロットタイプを用いて大規模データセットを効率的に視覚化する機能や、デザイン内部のオブジェクト同士の関係を追加プログラミングなしで視覚化して解析できる機能があります。

従来のデジタル波形、データフロー、メモリ、および階層ビューワをベースにするHDLデザインのオブジェクトを解析する方法は、どんな用途にも最適というわけではありません。例えば、波形では信号値が時間に対して表示され、デジタルシステムで色々なパラメータを変えて検証できます。ただし、大規模なデータセットが使われている場合、または非線形的な値同士の相関を解析しなければならない場合は、たくさんのウィンドウを開いて読み切れないほど多くの英数字データをレビューすることが多く、解析や別の表現方法の考案のために貴重な時間を失っていました。そのため、従来のツールは画像処理やデジタルフィルタリング、工業制御システム、通信システム、および一部の組み込みシステムなど、データ量の多い用途においてはベストなデバッギングソリューションとは言い切れませんでした。

アルデックのソフトウェアディビジョン・プロダクトマネージャ、Dmitry Melnikは「百聞は一見に如かずと言います。特に工学系では、データはグラフやプロットにした時がいちばん理解しやすいものです。Riviera-PROの最新リリースでは、時に気の遠くなるような作業となる大規模なデバッギングデータセットを処理する仕事をさらに簡略化しました。」

プロットウィンドウがどのように従来の英数字と波形によるデバッギングツールを置き換えまたは補完するかを示すために、アルデックは技術論文 Using Plots for HDL Debugging as a Powerful Alternative to Traditional Waveformsを発表しています。

他の新機能

Riviera-PRO 2013.02に搭載された他の新機能としては、波形の仮想表現や、条件文に基づくブレークポイントなどがあります。仮想信号表現は、デバッグ目的のみで新たなコードを書くこと無く、色々な信号同士の関係を観察できるものです。条件文ブレークポイントの用途は幅広くあります。例えばSystemVerilogクラスの特定のインスタンスにブレークポイントを置けるようになりました。

アルデックはVHDL 2008の主要実装を完了させ、この言語規格や活発になっている OS-VVM コミュニティへのサポートでも一日の長があります。シミュレーション性能も、いつもアルデックの研究開発室において最重要課題となっているトピックです。Riviera-PRO 2013.02では、ゲートレベルのネットリスト・シミュレーション性能が1.5倍から2倍と劇的に改善され、従来のVerilog/SystemVerilogおよびVHDLシミュレーションでもかなりの高速化が見られます。

新機能と機能強化点の一覧:

Riviera-PRO 2013.02 Release Notes

「新機能」のプレゼンテーション:

Riviera-PRO 2013.02 What's New

※ 各技術資料のダウンロードは、ウェブサイトへのサインインまたは登録が必要です。

供給状況

Riviera-PRO 2013.02は現在提供可能です。www.aldec.com/downloadsから最新リリースをダウンロードできます。有効な保守契約中のお客様は無料で本リリースを使用できます。

アルデックについて

アルデック（本社 Henderson, Nevada）は、エレクトロニクス・デザイン検証のインダストリ・リーダです。RTLデザイン作成、RTLシミュレータ、ハードウェア・アシステッド検証、デザインルールチェック、IPコア、DO-254機能検証および軍事／航空宇宙向けソリューションといったパテントを取得したテクノロジを提供しています。www.aldec.com

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